NOBILES Days
Jump to navigationA piece of hope
1年前に買った土屋鞄のシザーバッグは、たくさんモノも入るし、渋いデザインも気に入って、それはもう毎日のように使っていた。そうしたら、ベルトループの根元の縫合が解れてきてしまった。
「おいおい、良いお値段して1年もたねーのかよ！」とも思ったが、まあ酷使しすぎなんだろうなぁ。今はiPhone5の1台体制にしたが、ケータイ2台持ちの頃は＋150g重かったのでそれも利いていただろう。どうしてくれようかと思ったが、ようやく革に良い光沢が出てきて愛着も湧いてきた頃だったので、直そうと思って修理依頼をかけた。
そうしたら、1年以内だから無料で修理してくれるという。1ヶ月以上の時間はかかったが、ばっちり直って帰ってきた。さすが名の知れたブランドだけあって、修理係の対応もとても誠実で丁寧で、アフターサービス万全だな、と感じられた。
Tuchiya-kaban Gudget Big Pocket
(PentaxK-7, PentaxDA16-45mmF4(36.0mm), 1/6sec, F5.0, ISO1000)
それにしても、先日の財布といい、良い物ってのは、一部が壊れてもしっかり直して長く使えるし、長く使った方が味が出てくるんだね。そういう「物との付き合い」という嗜みを、ようやく楽しめるようになってきた気がする。
今から1ヶ月半くらい前の休日だったと思う。チャイムに応じた嫁さんが声を荒げた。
「あ？どちらさん？....え？？」
インターホンを置いた嫁さんは怪訝そうな顔をして、俺に向き直って言った。
「衆議院議員の○○さんだって。ほんとかな？挨拶したいんだって。」
何かの勧誘かと思って玄関を出たが、本当に、見たことのある顔が門のところに一人で立っていた。現職国会議員だった。
話が逸れるが、前回の選挙の時に住んでいた小選挙区で選出された議員は、あの元法務大臣だった。前回の総選挙では、俺が通勤に使っていた駅で「○万人握手運動中」とか言ってひたすら握手していた。それはもう口角の上がりまくったまるでお面のような笑顔だったのを覚えている。
それからしばらくして俺は、法務大臣就任会見などで見せた「選挙以外の顔」とのギャップに驚くことになった。選挙の時だけ腰が低くとにかくお願いしまくる、いかにも古いタイプの政治家の姿だ。...そして、あのザマだ。だから、こういう政治家の挨拶とやらも、俺はまずは疑ってかかる。
ところが、今住んでいる選挙区のこの議員はまったく印象が違った。全然媚びるでもなく、自然体な話し方だし、とても柔和でいてロジカルだと感じた。置いていったチラシには、党の失政について割としっかり分析していた。夢物語を語るのではなく、着実にこなしてくれる人だと感じた。
ウチは選挙区の中でも端の端、少し飛び出た形になっている。そこにも、地道に挨拶に来てくれた。一方で、ライバル政党の候補者は来なかった。ウチはともかく、ほど近い嫁さんの実家の道路側の防音壁には、その候補者のポスターを貼っているが、その実家にも来ることはなかった。
まあ、挨拶に来た、来ないが政治家の能力の差ではないかもしれない。とは言え、その心配りができるかできないか、というのはやはり人間としての資質の一端ではあるだろう。それにその候補者は、政見放送で見た感じも何かを感じられるものではなかった。だから今回の選挙、俺は挨拶に来てくれた前職議員に入れることにした。
大逆風の中、接戦ではあったが俺が投票した議員は小選挙区を勝ち抜いた。大臣も経験していない議員だが、やっぱり地道に活動し、ちゃんと日本語でロジカルに話せる人、というのは多くの有権者にも伝わるものだった、と言うことだろう。
今回の選挙は予想を上回る、語る言葉もないような結果になった。
だが、小選挙区で彼が当選したことは、俺の中で小さな希望の光となった。彼が勝ち抜いたことを誇りに思う。そして、それに見合うように、着実に国会で成果を上げてもらいたい。
「おいおい、良いお値段して1年もたねーのかよ！」とも思ったが、まあ酷使しすぎなんだろうなぁ。今はiPhone5の1台体制にしたが、ケータイ2台持ちの頃は＋150g重かったのでそれも利いていただろう。どうしてくれようかと思ったが、ようやく革に良い光沢が出てきて愛着も湧いてきた頃だったので、直そうと思って修理依頼をかけた。
そうしたら、1年以内だから無料で修理してくれるという。1ヶ月以上の時間はかかったが、ばっちり直って帰ってきた。さすが名の知れたブランドだけあって、修理係の対応もとても誠実で丁寧で、アフターサービス万全だな、と感じられた。
Tuchiya-kaban Gudget Big Pocket
(PentaxK-7, PentaxDA16-45mmF4(36.0mm), 1/6sec, F5.0, ISO1000)
それにしても、先日の財布といい、良い物ってのは、一部が壊れてもしっかり直して長く使えるし、長く使った方が味が出てくるんだね。そういう「物との付き合い」という嗜みを、ようやく楽しめるようになってきた気がする。
今から1ヶ月半くらい前の休日だったと思う。チャイムに応じた嫁さんが声を荒げた。
「あ？どちらさん？....え？？」
インターホンを置いた嫁さんは怪訝そうな顔をして、俺に向き直って言った。
「衆議院議員の○○さんだって。ほんとかな？挨拶したいんだって。」
何かの勧誘かと思って玄関を出たが、本当に、見たことのある顔が門のところに一人で立っていた。現職国会議員だった。
話が逸れるが、前回の選挙の時に住んでいた小選挙区で選出された議員は、あの元法務大臣だった。前回の総選挙では、俺が通勤に使っていた駅で「○万人握手運動中」とか言ってひたすら握手していた。それはもう口角の上がりまくったまるでお面のような笑顔だったのを覚えている。
それからしばらくして俺は、法務大臣就任会見などで見せた「選挙以外の顔」とのギャップに驚くことになった。選挙の時だけ腰が低くとにかくお願いしまくる、いかにも古いタイプの政治家の姿だ。...そして、あのザマだ。だから、こういう政治家の挨拶とやらも、俺はまずは疑ってかかる。
ところが、今住んでいる選挙区のこの議員はまったく印象が違った。全然媚びるでもなく、自然体な話し方だし、とても柔和でいてロジカルだと感じた。置いていったチラシには、党の失政について割としっかり分析していた。夢物語を語るのではなく、着実にこなしてくれる人だと感じた。
ウチは選挙区の中でも端の端、少し飛び出た形になっている。そこにも、地道に挨拶に来てくれた。一方で、ライバル政党の候補者は来なかった。ウチはともかく、ほど近い嫁さんの実家の道路側の防音壁には、その候補者のポスターを貼っているが、その実家にも来ることはなかった。
まあ、挨拶に来た、来ないが政治家の能力の差ではないかもしれない。とは言え、その心配りができるかできないか、というのはやはり人間としての資質の一端ではあるだろう。それにその候補者は、政見放送で見た感じも何かを感じられるものではなかった。だから今回の選挙、俺は挨拶に来てくれた前職議員に入れることにした。
大逆風の中、接戦ではあったが俺が投票した議員は小選挙区を勝ち抜いた。大臣も経験していない議員だが、やっぱり地道に活動し、ちゃんと日本語でロジカルに話せる人、というのは多くの有権者にも伝わるものだった、と言うことだろう。
今回の選挙は予想を上回る、語る言葉もないような結果になった。
だが、小選挙区で彼が当選したことは、俺の中で小さな希望の光となった。彼が勝ち抜いたことを誇りに思う。そして、それに見合うように、着実に国会で成果を上げてもらいたい。
nobilesの投稿(23:56:00-2012-12-17) -
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